「色んなお客様・選手たちとのやり取りを通して、やはり「継続は力なり」だなと実感している院長の岡井です。」
左右の肩を立て続けに負傷して、踏んだり蹴ったりの状況の中、早期回復された症例の報告をさせていただきます。
【状態・施術対応】
職場で隣の席の後輩を励ますために「頑張りや!」と下記のような動作をした時に右肩を負傷して、
肩を全く挙げることができなくなり、左手で支えて「先生、全く動かんくなってしまったー!!!!!(涙)」と叫びながら来院されました。
動作や負傷状況を確認したところ、「腱板損傷」と判断して施術を進めました。
「腱板」とは肩の特徴的な動作を行う4つの筋肉(棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋)と腱の複合体です。
※下の図をご参照下さい。
赤い矢印の方向に走っているのが腱板を構成する筋肉です。
損傷度合いによって、腱板が完全に切れてしまう一番左の「完全断裂」から「部分断裂」までありますが、今回は完全断裂を疑うほど、全く動かせない状態で来院されました。
※下の図をご参照下さい。
損傷部の回復を促すように鍼・超音波を使用して刺激したところ、その場で少し動作が行える程度に回復したため、部分断裂と判断して、翌日も続けて施術させていただきました。
翌日お見えになった時には更に可動域が増えていましたが、できる動作は限られており、
衣服の着替えや家事、仕事にかなり支障が出ている状態でした。
その後、週2回のペースで施術させていただいたところ、順調に回復し、3週間で著しく改善して大変喜んでおられました。
ところが喜びも束の間、今度は左手で同じ後輩を励ました時に、反対側の腱板を損傷して来院されました💦
続けざまに腱板損傷をしてしまい、大変落ち込んでおられましたが、気持ちを切り替えて施術に集中してもらえるように働きかけて、その後3週間で左肩も完全に元通りになりました。
現在は遠方に引っ越されて転職されましたが、時折経過をご報告してくださいます。
3年が経過した今も再発することなく過ごせているそうです。
腱板損傷は40代を超えると急激に起こしやすくなります。
運動不足になり、身体を動かさないでいると腱板は老化して容易に傷ついてします。
特別負担のかかる動作をしなくても、老化した腱板はちょっとした日常動作で壊れてしまうのです。
今回の症例のお客様も、その後は心を入れ替えて全身運動を習慣化してくださっていることが功を奏している好例だと思います。