「当たり前」の対義語は「有り難い」。
このことを常に心に留めている院長の岡井です。
身近にあることが当然になると、小さなほころびができたり、気持ちがギスギスしたりしてしまうものですね。
目の前にある当たり前のような日常に感謝することを大切に過ごしてまいります。
今回はいわゆる「四十肩・五十肩」で悩んでおられた60代女性の症例報告です。
【状態】
半年前より左肩の痛みで夜中に何度も目が覚めるようになり、日常生活がままならないため、友人の紹介で阿倍野の整形外科に通院されていました。
その他には下記のような症状があり、心身ともに随分疲労されていました。
・肩が上がらずうまく服を着られない。
・ズボンの後ろポケットのハンカチの出し入れがうまくできない
・下着を1人でつけられない
・ズボンをはく際にうまく上げられない
・お風呂で身体や髪を洗いにくい
・常に痛みがつきまとうのでイライラする
・何をするにも身体がいうことをきかないのであちこち痛くなって来た
・介護をしなければならないのに、介護動作がうまくできない
半年間、整形外科に通うものの、なかなか改善しないため、以前に実家の会社で働いておられた方の紹介で来院されました。
【施術対応】
長期間にわたって肩関節を動かせない状態が続いているために、完全に固まっている状態でした。
いわゆるフローズンショルダー(凍結肩)という状態でご来院されました。
※フローズンショルダー(凍結肩)とは:肩の筋肉はじめ、関節を包む袋(関節包)などの軟部組織が癒着して固まっている状態のことを指します。
※肩の構造はこのようにいろんな軟部組織でできています。
(プロメテウス解剖学アトラス第2版より)
表面の筋肉から深部の筋肉まで広範囲に固まっていましたので、ひとつひとつ丁寧にほぐしていきました。
トリガーポイントを検索しながら、鍼・超音波・マッサージ、できることは全てやっていきました。
頑固だった痛みも日に日に改善し、動く範囲も随分増えて喜んでくださいました。
肩の状態が改善するのと同時にお客様の表情が明るくなり、笑顔が増えていくことが私にとっても大きな喜びでした。
来院3ヶ月後には目標であった和太鼓を始められるまでに回復され、ご本人もご家族も随分喜んでくださいました。
その後は歌も始められて、文字通り人生を謳歌されています。
ただ、四十肩・五十肩というのは非常にやっかいなもので、短期間でそう簡単には治りません。
今回の症例はかなり早くに改善してくださいましたが、長い方は半年以上かかる方も多くおられます。
また、施術頻度も必要になります。
当初は可能なら週2回は施術した方が変化が早いです。
そのため四十肩・五十肩の紹介お客様については、電車や新幹線を乗り継いで遠方から来ていただくことがはばかられるのです。
遠方の方についてはお近くで評判の良い整骨院や整形外科を探していただいた方が良いと思っています。
どこに行けば良いかお困りの方はご相談いただければ、全国におられる素晴らしい先生を私の知る範囲でご紹介させていただきます。
これまでの経験上、放置しておくよりは施術した方が2倍から3倍のスピードで改善していかれるように感じますので、痛みや動く範囲が狭くてお困りの方はできるだけ早くご相談ください。
//balance-re.com/voice/213/
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