新型コロナウイルス感染症対策として在宅勤務が始まっただけではなく、外出規制や自粛などでストレスやイライラを感じやすい状況が続いています。ストレスから体調を崩す人が増えている昨今、自宅でストレス解消や緩和をしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。体操やストレッチなどの運動もよいですが、狭い場所でも手軽にできるマッサージもおすすめです。
今回はイライラやストレスに効くツボをご紹介します。
イライラやストレスに効くツボ
体の中心線上にあるツボは一つしかありませんが、それ以外のツボは左右に一つずつあります。左右にある場合、どちらか一方だけではなく両方をまんべんなく刺激してください。
1.百会
百会は頭のてっぺん、両耳と鼻の延長線が交わる点にあるツボで、自律神経を整える効果や疲れ目、肩こりの解消効果があるといわれています。両手で頭を抱え、両手の中指の腹を使って心地よく感じる強さで押すとよいでしょう。
2.身柱
身柱は背中にある首の付け根のの出っ張りから数えて3個下の突起の下にあるツボで、主に精神安定に効果的なツボとして知られています。ピンポイントで押すよりも手の平などを使ってツボの周囲も刺激するとより効果的なので、誰かに押してもらうか、シャワーなどを当てて温めるとよいでしょう。
3.巨闕(こけつ)
巨闕はみぞおちから指二本分くらい下がった場所にあるツボで、食欲不振、ストレス、疲労解消、肩こりなどに効果があるといわれているツボです。心身に疲れがたまっているときやストレスを感じているときに指で押すと痛みを感じやすい部分で、指圧よりもお灸が適しているといわれています。
4.合谷
合谷は手の人差し指と親指の骨が交差するあたりにあるツボで、ストレス解消、便秘・体の痛み、目の疾患などに効果がある「万能なツボ」といわれています。
5.神門
手首の関節、小指側にあるくぼみに位置するツボで、精神的な不安やストレスを軽減するといわれています。手首を四本の指で支えながら親指で優しく押してください。
6.手心
手心は手の平の中央にあるツボで、イライラを抑えたり腸の動きを活発にして消化吸収を助ける効果があるといわれています。
やる気が出ない、食欲がわかない、元気がないといったときにおすすめのツボです。
7.心穴
心穴は手の平側、中指の第一関節(指先に近い関節)中央にあるツボです。イライラを解消したいとき、心を落ち着かせたいときに揉むように押すとよいでしょう。
湿布やお灸を使ってみよう
百会や身柱はお灸をしにくい場所ですが、合谷や巨闕、手心はセルフでお灸をすえることができます。なかでも巨闕は指圧よりもお灸のほうが良いとされているツボなので、ワンタッチ灸などで刺激してみてはいかがでしょうか。
また、神門は湿布を使って手首の広い範囲をカバーしてもよいでしょう。マウス腱鞘炎の予防効果も期待できます。
まとめ
ストレスは食欲不振や不眠といった心身の不調を招くだけではなく、免疫力低下の原因にもなります。心と体を健康に保つためにも、適度な運動やツボマッサージ、お灸などで上手に解消していけるとよいですね。