ラジオ体操というと夏休みに小学生がするものというイメージがあり、大人にはあまりなじみがないかも知れません。
しかし近年、ラジオ体操のさまざまな効果が注目されており、生活の一部にラジオ体操を取り入れる人も増えてきました。ラジオ体操にはどのような効果があり、どのように取り組めば効果を得ることができるのでしょうか。
ラジオ体操の効果
ラジオ体操は体力向上と健康の保持や増進を目的として考案された体操です。特に、「ラジオ体操第一」は老若男女を問わず、誰でもできることにポイントを置いた体操で、有酸素運動や筋力向上、ストレッチ、バランス運動などの要素が随所にちりばめられています。
体全体を総合的に動かすことで血流がよくなって筋肉に弾力が生まれ、姿勢改善や新陳代謝アップといった効果を得ることができます。
習慣的に続けていくことで、ダイエットやむくみ解消、肩こりや腰痛の改善効果なども期待できます。
また、高齢者の場合は筋力低下を防止する効果も期待できます。
効果を引き出すためのポイント
さまざまなメリットがあるラジオ体操ですが、正しい方法で行わないとその効果を十分に得ることができません。効果を引き出すためにはどのような点に注意すればよいのでしょうか。
正しい動作と姿勢
ラジオ体操の効果を引き出すための重要なポイントは、なんといっても「正しい動作と姿勢でおこなうこと」です。
例えば、片腕を上に伸ばして体を横に曲げる動きは、体の側面を伸ばすことを目的としています。この時、腕がまっすぐ伸びていなかったり、体を斜め前に曲げてしまうと、体の側面が十分に伸びません。腕を耳に沿わせるようにまっすぐ伸ばし、体を真横に倒すようにすると体の側面をしっかり伸ばすことができ、体操の効果を引き出すことができます。
体操をするときは、正しい動きと姿勢を意識しながら、体に無理のない範囲で一つ一つの動作をできるだけ丁寧に行うように心がけましょう。
意識をするだけでも効果の出方はかなり変わります。
動かしている筋肉を意識する
動かしている筋肉や伸ばしている筋肉を意識することも重要です。筋肉の動きに集中すると正しい姿勢を取りやすいだけではなく、動きに合わせて適切に力を込めたり抜いたりすることで、効果をさらに引き出すことができます。
呼吸を止めない
呼吸を止めてしまうと筋肉が十分に伸びず、ストレッチ効果を十分に得ることができません。前屈や後屈、体側を伸ばす動きなどのときは特に、呼吸を止めないよう注意しましょう。
時間帯にも注意
ラジオ体操をする時間帯といえば「朝」というイメージがありますが、起床直後などに体操をすると急激に血圧が上がるなど、体に負荷がかかる原因になります。高齢者は特に注意が必要です。
体操をするのは起床から30分以上経過して、血圧や体温が安定してからにしましょう。体温が高くなる夕方であればリスクが少なく、代謝アップなどの効果も期待できます。
アプリを活用してみよう
Android、iPhoneの両方で配信されている「毎朝体操」は、スマホを持ったまま運動することで動きを採点したり、体操のスコアでトロフィーがもらえたり、タイマーをかけておけば開始10分前に通知をしてくれたりと、ラジオ体操を習慣づける機能を備えたアプリです。
指導員の声と音楽つきで体操できるので、ラジオ体操の動きを忘れてしまったという人でも安心です。
まとめ
ラジオ体操は「一回行うだけで劇的な効果がでる」というものではなく、コツコツ毎日続けることで効果を感じることができるものです。
毎日行うのが理想ですが、まずは無理のない範囲で取り入れ、習慣にするところから始めてみてはいかがでしょうか。