足をよく使う趣味や仕事の方で、かかとに痛みを感じるという事例は少なくありません。その症状、
今回紹介する足底腱膜炎によるものかもしれません。足底の痛みの1割程度が足底腱膜炎というデータもあるほど、決して珍しくない病気です。
足底腱膜炎とは
足の裏には足底腱膜というかかとの骨と足の指の付け根をつなぐ繊維が広がっています。土踏まずという言葉を聞いたことがあるでしょうが、このアーチを構成するにあたって重要な役割を果たしている腱膜でもあります。この部分に炎症や目に見えないレベルの傷が生じて、痛みを感じるのが足底腱膜炎です。
セルフチェックのできる足底腱膜炎
足底腱膜炎に自分がなっているかどうか、簡単な方法で確認できます。椅子に座って足を組みます。片方の足裏をもう一方の膝の上に乗せ、親指を反らせます。そしてかかとの骨の前の足裏の部分を指で押して、痛みを感じたら足底腱膜炎が疑われます。 ほかには両足を平行にして立ち、腰を下ろします。この時かかとを床から離さないように意識しましょう。この時バランスが取れなければ、足底腱膜炎の可能性があります。いずれかの項目に当てはまって、足の裏に痛みを感じるようであれば、一度病院で受診したほうがいいです。
足底腱膜炎の予防方法
ジョギングなど足をよく使う人は、足底腱膜炎にかかるリスクは一般よりも高いです。足底腱膜炎を予防するためには、ウォーキングやジョギングする際のシューズにこだわりましょう。最近走りやすさを重視した軽量で薄めの靴が人気です。しかし足底腱膜炎対策のためには、クッション厚めの靴の方がおすすめです。 また運動をする前には十分なストレッチ運動を心がけましょう。足のつま先を反らせたり、アキレス腱伸ばしでふくらはぎのストレッチをしたりすると予防効果が期待できます。 走り方も大事で、着地する際にはかかとからではなくつま先から先に着地するように意識しましょう。このような走法は足底筋が鍛えられるので、腱膜への負担軽減につながります。 お風呂に入る際にマッサージするのも有効です。足の筋肉や腱膜が硬くなると、足底腱膜炎になりやすいです。お風呂に入って筋肉がほぐれたときにマッサージをして柔らかくしてあげます。具体的には土踏まずの部分をテニスボールや自分のこぶしなどでコロコロ転がすと、足底筋が鍛えられ足底腱膜への負担が軽減されます。
まとめ
足底腱膜炎は上で紹介したように、自分で簡単にセルフチェックできます。歩いたり走ったりしたときに足の裏に痛みを感じるなら、足底腱膜炎を疑ってみましょう。ランニングシューズやストレッチ、マッサージなどでも十分対策できるのでセルフケアを心がけて、痛み予防を進めましょう。