南堀江・難波で根本改善なら「バランス治療院」

腰は椎骨とその間でクッションの役割を担う椎間板によって構成されています。この椎間板にひびが入り、その内部にある髄核が飛び出して神経を圧迫すると腰に痛みやしびれが生じます。これを椎間板ヘルニアといいますが、その原因の一つにタバコが関係しています。タバコと椎間板ヘルニアの関係について、以下で詳しく見ていきます。  

椎間板の成長を阻害する

なぜ喫煙者は椎間板ヘルニアになりやすいか、まず成長の阻害要因になるためです。椎間板そのものには血管がないです。このため周囲の毛細血管を介して、必要な栄養分の供給を受けます。一方タバコを吸うと一酸化酸素が血液内に溶け込みます。一酸化酸素は酸素とくっつく性質があります。赤血球は酸素の運搬を担っているのですが、血液に溶けた一酸化炭素はこちらにくっつきます。すると各部への酸素供給が滞り椎間板など細胞の成長を邪魔してしまうのです。  

ニコチンによる作用

煙草にニコチンが含まれているのは有名です。このニコチン、血管を収縮させる作用があります。毛細血管のような細い血管が収縮すると、栄養分が十分いきわたらなくなります。椎間板は毛細血管を介して栄養分を受け取っているので、深刻な影響が出やすいです。椎間板は主にコラーゲンによって構成されています。コラーゲンを生成するにはビタミンCが欠かせないのですが、ニコチンはこのビタミンCの消費を促します。ニコチンで血管収縮して栄養不足に陥り、なおかつコラーゲンの生成も抑制してしまいダブルでマイナスの影響が出ます。  

動物実験でも立証されたタバコと椎間板の関係

2002年に日本大学でウサギを使ったタバコと椎間板の関係の実験が実施されました。ウサギにニコチンを含んだ液体を4~12週間ウサギに与えました。ニコチン濃度は1日20本人がタバコを吸った場合の人間の血中濃度と同じになるように調整されました。8週間経過したところでウサギの椎間板を見てみると、亀裂が走ったり、空洞になったりしていることが判明しました。もろくなっていて、指でちょっと押しただけで簡単につぶれてしまったとのことです。人間とウサギの違いこそあれ、タバコの椎間板に与える深刻な影響を物語っています。  

まとめ

タバコの人体に与える害は、広く伝わっています。しかし循環器系の疾患や肺がんなどが中心で、腰痛と密接な関係にあると理解している人は一般ではあまり多くないでしょう。しかし上で見たように椎間板ヘルニアの罹患リスクを高める恐れがあります。腰痛に悩まされているのなら、ほかの病気予防の観点からも禁煙を速やかに進めることをおすすめします。

 

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