足の裏にできるタコや魚の目は、歩くときはもちろん、立っているだけでも痛むため、日常生活に支障を感じる原因となります。
タコと魚の目はそれぞれ別の症状ですが、できる原因は共通しており、セルフケアの方法や予防法も同じです。
タコや魚の目の原因になる習慣にはどのようなものがあるのでしょうか。また、どのようにケアや予防を行えばよいのでしょうか。
タコ、魚の目の原因になる習慣
タコと魚の目は、痛みの有無や形などのに違いがありますが、いずれも
圧迫や摩擦などの刺激が同じ場所に繰り返し与えられることでできます。
【足に負担がかかる靴】
足の幅や甲の高さなど、足のサイズや形に合っていない靴、ハイヒールなど足の一部に体重が偏る靴など、足に負担がかかる靴を履いているとタコや魚の目の原因になります。
【同じ姿勢で長時間立つ】
同じ姿勢で長時間立っていると、足の同じ位置に体重がかかり続けます。特に、片足だけに体重をかける立ち方をしていると足の負担が大きくなるため、タコや魚の目ができやすくなります。
【姿勢や歩き方のバランスが悪い】
重い荷物を片側の腕で持つ習慣や、猫背、O脚やX脚など、姿勢が悪いと体重や衝撃を足の裏全体で受け止めることができず、同じ場所が繰り返し刺激を受けることになります。
また、靴のかかとが片方だけ極端にすり減っているなどで歩き方のバランスが悪いときもタコや魚の目ができやすい状態になります。
セルフケアと予防法
タコや魚の目ができた場合、誤った方法でセルフケアを行うと症状が悪化することがあるため、基本的には皮膚科で治療を受けることが望ましいでしょう。
しかし、軽度であればセルフケアで解消・予防できることもあります。
【市販の薬を使う】
すでにできてしまったタコや魚の目は、市販の外用薬でケアすることができます。シールタイプと塗るタイプがあり、タコや魚の目部分に使用すると角質が柔らかくなって自然と取れたり剥がれたりします。
皮膚科で除去してもらうのに比べると時間がかかるほか、魚の目の場合は芯が残って再発することがあるので、注意が必要です。
【インソールを使用する】
靴の中にインソールを敷くことで、歩いたときの衝撃を和らげたり、靴と足の間に出来た隙間を埋めたりすることができます。すでにタコや魚の目がある場合は痛みを緩和する役割も果たしてくれます。
【足に負担がない靴をはく】
足の形状や大きさに合わない靴や、つま先など特定の場所に体重が集中する靴など、足に負担がかかる靴をはかないというのも有効です。靴を購入するときは、しっかりフィッティングを行ってから購入するだけではなく、かかとの消耗などに注意し、メンテナンスや買い替えを行っていくとよいでしょう。
【姿勢や歩き方を見直す】
猫背やO脚、X脚といった姿勢の歪みや、歩き方の癖が原因となることも少なくありません。普段から姿勢を正すことを意識するだけではなく、専門家による施術を受けて体の歪みを根本的に解消していくとよいでしょう。
【足の形を整える】
外反母趾や内反小趾、足の指の関節が「くの字」に曲がるハンマートゥなどの足の変形は、タコや魚の目の原因となるだけではなく、膝痛や腰痛の原因にもなります。
靴や歩き癖、姿勢の見直しを行うとともに、テーピングやストレッチ、専門家による施術などで足の形を整えるとよいでしょう。
まとめ
タコや魚の目は薬などで除去することができますが、生活習慣や姿勢といった根本的な問題が解決しないと何度も再発してしまいます。何度も繰り返すタコや魚の目にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。