風邪やインフルエンザなどの感染症は、睡眠不足になっているときやストレスが溜まっているときなど、自己免疫力が低下しているときにかかりやすくなります。感染症から体を守るためにも、自己免疫力をアップさせたいですね。
しかし、仕事が忙しいなどの理由からライフスタイルを変えることが難しいという方も多いのではないでしょうか。こんなときはツボを刺激して、免疫力アップを試みてはいかがでしょうか。
そもそもツボとは
ツボとは全身に張り巡らされた神経が重なり合う場所のことです。東洋医学では、内臓をはじめとする全身のさまざまな部位は神経を通してツボと繋がっており、ツボを刺激することで内臓などに働きかけることができると考えられています。ツボがどこと繋がっているかによって刺激したときの効果も異なります。
自己免疫力アップのツボ
1.足三里
松尾芭蕉の「奥の細道」に「三里に灸すゆる」という一文がありますが、これは、足にある「足三里」というツボのことを指しています。
足三里は胃腸のツボですが、「ここにお灸をすえたらあと三里歩ける」ということから「足三里」と呼ばれるようになるなど、治癒力を高める・気力と体力を高めるツボとして知られています。
膝の皿の下、靭帯の外側にあるくぼみから指幅4本分ほど下にあるツボです。左右両方にありますので、指圧などを行うときは両方とも刺激しましょう。
2.身柱
身柱は背中にあるツボで精神安定に効果があるツボとして知られています。お灸や指圧で刺激すると気持ちがリラックスし、ストレス解消効果が期待できます。
首の付け根のでっぱりの下にある骨の突起3個目にあるツボですので、自分で刺激するのは困難です。お灸をするときなどは誰かに手伝ってもらうか、鍼灸院など専門家の力を借りるのもよいでしょう。
3.合谷
合谷は親指と人さし指の骨が交わるところから人さし指のほうに少し向かった位置にあるツボです。頭痛、花粉症、肩こり、精神不安、便秘、生理痛など、様々な効果が期待できるツボとして知られています。
手にあるツボなので刺激しやすいのも魅力です。左右両方にあります。
4.外関
外関は手の甲の最下部から指3本分ほど下にあるツボです。外関を刺激すると自律神経が整うといわれており、体がだるいときや頭痛があるときなどに刺激するとよいとされています。
また、眼精疲労にも効果があるといわれています。手首にあるツボなので刺激しやすく、仕事の合間のリフレッシュなどにちょうどよいツボです。
自分でできるお灸
お灸はドラッグストアなどで気軽に購入することができます。様々なタイプがありますが、セルフで行う場合は「ワンタッチ灸」がよいでしょう。
また、ツボの位置は大まかに決まっているものの、はっきりとした場所は個人差があります。ツボの周辺を指で押して痛みがある場所や気持ちいいと感じる場所を探してください。
免疫力アップのためお灸は「足三里」と「身柱」のセットがオススメですが、一人でお灸をするときは「足三里」「合谷」「外関」の組み合わせがよいでしょう。
まとめ
お灸は市販品を使って自宅で行うこともできますが、鍼灸師などのプロの力を借りることもおすすめです。体の悩みや状態などを見立ててもらうことで、より自分に合った施術を受けることができます。