「自分の身の回りに起こることは、全て自分で作り出しているんだなぁ」ということをあらためて日々、感じている院長の岡井です。
両膝の痛みのために大好きなサッカーや、体育すらできなくなっていた少年の改善症例を報告させいただきます。
【状態】
7歳 小学2年生
ヨーロッパでプロとして活躍することを夢見て、日々サッカー漬けの毎日を送っている少年。
3週間前にサッカーの試合後から両膝に痛みがあり、走ることはおろか歩いていても痛い。
近所のスポーツ整形を受診したところ、骨折の疑いがあるため運動を中止するように指示を受けて体育も休んでいる。
小学校で階段の上り下りが非常に辛い。
もうこのまま休んでいるしか仕方ないのかと不安な毎日を送っていた時に、以前、所属していたチームの父兄さんの紹介で来院。
【施術対応】
大好きなサッカーができないことと、このままどうなっていくのか?またサッカーができるようになるのか?
という不安に満ちた表情で来院したときのことが忘れられません。
歩くことは何とかできるものの、階段の上り下り、走行やジャンプについては痛みのためにできない状態でした。
スポーツ整形で骨折の疑いがあるという診断が出ていたので、部位を確認するために綿密にチェックしましたが、ここという骨折部は見当たらず、骨折特有のサインもでないために骨折ではないと判断しました。
その後、動作の分析と触ってみての判断から太ももの前の筋肉を使いすぎる傾向が強いために大腿四頭筋が強く緊張し、膝蓋靭帯とパテラー(ひざのお皿)に強い痛みをだしていると判断して施術と運動指導を開始しました。
本来なら大殿筋というおしりの筋肉を使うべきタイミングにおいて、長期にわたって太ももの大腿四頭筋筋肉を使う癖が身についてしまっていました。
そのために大腿四頭筋を多用し続けて、過度に負荷がかかり、骨折と言われてしまうほどの痛みになってしまったのです。
改善策は身体の使い方・フォームを修正する他、方法はありません。
いままで多用していた太ももの筋肉だけではなく、お尻の大殿筋を使えるようなトレーニング指導と、
いびつになっていたバランス感覚の修正トレーニング、
不安定になっていた体幹のトレーニングを指導し、彼も毎日我慢強く実践してくれました。
その結果、2ヶ月経った頃には階段の上り下りの痛みはなくなり、体育でも問題なく走ったり飛んだりできるまでに改善し、
3ヶ月後にはチームの練習に完全復帰し、数ヶ月たった今も再発することなくサッカーに打ち込んでいるそうです。
どんな痛みや症状にも必ず原因があります。
そして、その殆どは日常の癖や習慣の陰に隠れています。
なかなか症状が改善せず、隠れた原因が見つからなくても安心してください。
諦めずに専門家とタッグを組めば、きっと発見し、
解決できるときがやってきます。