新型コロナウイルス感染症対策のためのマスク着用が求められるようになって一年以上が経過しました。
そんな中、近年話題になっているのが「マスク老け」です。これは、マスクをしているときはわからないものの、マスクを外してみると顔が老けて見えることです。
マスク老けはなぜ起こるのでしょうか。また、どのように予防、対策すればよいのでしょうか。
原因は表情筋の運動不足
マスク老けの原因は、マスクで顔が隠れるという理由からスキンケアなどを怠ること、マスクによる肌ストレスなどが挙げられますが、最大の理由は「表情筋の運動不足」です。
表情筋とは目の周りや口の周りなど顔にある筋肉全体を指す言葉で、名前の通り表情を作り出す役目を果たしています。
表情筋が衰えると表情をうまく作れず無表情になってしまったり、皮膚が重力で垂れ下がって顔のたるみやシワの原因になったりします。
マスクをつけていると顔が見えなくなるということから、表情をあまり作らなくなり、表情筋が次第に衰えていきます。特にマスクで隠れた顔の下半分の筋肉が運動不足になりやすく、顔がたるんで老けた印象になってしまいます。
顔のエクササイズで対策
マスク老けの原因は、主に表情筋の運動不足です。顔のエクササイズで表情筋を鍛え、マスク老けの予防しましょう。
【あいうえお体操】
口を大きく動かして「あ、い、う、え、お」と発声する簡単なエクササイズです。普段会話をするときよりも大げさに口を動かすのがコツです。一日3回程度行うとよいでしょう。
1:指が縦三本入るくらい口を開けて「あ」の表情を作り10秒キープ
2:笑顔を作るように口を横に広げて「い」の表情を作り10秒キープ
3:口をすぼめて前に大きく突き出し「う」の表情を作り10秒キープ
4:笑顔を作るように口角をあげて「え」の表情を作り10秒キープ
5:口を立てに開き、舌を丸めて「お」の表情を作り10秒キープ
【舌回し】
舌を使って口の周りにある口輪筋や頬の筋肉をほぐす運動です。声を出す必要がない上、マスクをつけたままできるので、気軽に取り入れることができます。
1:口を閉じたまま口角の裏側、上の歯茎、反対側の口角、下の前歯を舌でなぞり、10秒かけてゆっくりと1周する
2:反対周りで1周する
【顔ヨガ】
表情筋をストレッチする顔ヨガもおすすめです。さまざまな方法がありますが、「ひょっとこ口のポーズ」は口元や顎のラインを鍛えることができるためマスク老け対策に最適です。1日2~3回行うとよいでしょう。
1:唇をすぼめて前に突き出る
2:そのまま唇を右に動かして10秒キープ
3:左に動かして10秒キープ
4:前に突き出して10秒キープ
まとめ
顔のエクササイズで表情筋を鍛えると、マスク老けの対策になるだけではなく、無表情になるのも防ぐことができます。
無表情になると暗い印象になり、気持ちが沈みがちになってしまうため、表情筋を鍛えることは精神面でもよい効果があるといえます。お風呂タイムや寝る前などのちょっとした時間に顔のエクササイズを取り入れてみてはいかがでしょうか。