腱鞘炎は簡単にセルフチェックできますが、痛みが強い場合は受診しましょう。
腱鞘炎とは
手首や指には腱という組織が通っており、これを引っ張ったり伸ばしたりして手首や指の曲げ伸ばしが行われます。この腱を保護して、スムーズに動くように覆っているのが腱鞘です。この腱鞘が何らかの理由で炎症を起こすと、腱と擦れた時に痛みを感じるようになります。これが腱鞘炎です。 中でも多いのが、ドケルバン病と呼ばれる腱鞘炎で、これは手首から親指にかけての腱にある腱鞘に起こるもので、親指を動かすと強い痛みを感じます。
腱鞘炎のセルフチェック
ドケルバン病はセルフチェックができるので、腱鞘炎かも?と思ったら試してみるとよいでしょう。 まず親指を中に入れてグーの形に握り、親指側を上にして体の前に出します。そのまま手首を向こう側に折り曲げるようにして下に向けた時に、手首に痛みがあると、ドケルバン病の疑いがあるとされています。曲げた時に強い痛みがある場合もあるので、ゆっくり行うようにしてください。
ばね指
ばね指とは、指に起こる腱鞘炎で、指の腱鞘に炎症が起こって腫れたり硬くなったりした結果、腱がスムーズに通らなくなってしまった状態です。こうなると、指の曲げ伸ばしがしづらくなり、痛みも生じます。ばね指と呼ばれるのは、指を開いたり曲げたりしようとしたときに、思ったように曲がらず、一定の力を加えるとカクンと急にばねで弾かれたように指が動くためです。 ばね指は、腱鞘炎が悪化して起こることも多く、そうなる前に腱鞘炎を治すことも大切です。
ばね指のセルフチェック
ばね指は、指の曲げ伸ばしがスムーズにできなくなるので、比較的わかりやすい症状です。曲げたり伸ばしたりするときに、指がカクカク動くような感じがある場合は、ばね指かもしれません。手指を使うことが多い場合になりやすい症状ですので、ばね指かも、と思ったらできるだけ手指の使用を控えて、安静にするようにしましょう。
まとめ
腱鞘炎やばね指は、日常生活でよく使う手に現れる症状ですので、痛みが強いと非常に不便を感じます。どちらも比較的簡単にセルフチェックができますので、痛いかな?と思ったらまずはセルフチェックを行い、できるだけ安静に過ごすようにしましょう。 痛みが強い場合や、安静にしても痛みが引かない場合などは、医療機関を受診することをおすすめします。