生理中は代謝低下や血流悪化による腰痛やむくみなどに悩まされやすいだけではなく、気持ちがイライラしやすい時期でもあります。体の痛みを解消したり、気持ちをリラックスさせるためにマッサージを受けたいと考えることもあるでしょうが、生理中にマッサージを受けてもよいかどうか不安に感じることも多いのではないでしょうか。
今回は、生理中にマッサージを受ける際の注意点を5つ紹介します。
生理中の状態は個人差がある
生理とは、子宮内で厚くなった子宮内膜が古くなって剥がれ落ちることです。排出をスムーズに行うために子宮は収縮しており、血液が子宮周辺に集まった状態のため、体全体の代謝や血流が低下します。
生理中は体に大きな負担がかかっている状態なので、できるだけ体を休めたほうが良い時期です。このことから、体に負担がかかるマッサージは、できるだけ避けたほうがよいといわれています。
しかし、生理中の状態には個人差があり、激しいめまいや吐き気で起き上がれない状態になる人がいる一方、普段とほとんど変わりなく過ごせる人もいます。生理が軽い方の場合は、マッサージを受けると血流が改善して体調がよくなることも多く、体に負担がかからない範囲であれば受けても問題ないとされています。
マッサージを受けるときの注意点
- 出血量が多い日は避ける
マッサージを受けると子宮周辺で滞っていた血液が体内を循環するようになり、冷えやむくみ、生理痛などの改善効果が期待できます。しかし、血流がよくなることで経血の量が増える可能性があり、貧血を起こしたり、施術中に経血が漏れて衣類などを汚してしまう可能性があります。生理の二日目など、経血量の多い日のマッサージは避けたほうがよいでしょう。
- 不調を感じたらすぐ伝える
生理中は体に負担がかかり続けているため、普段よりも疲れやすい、貧血やめまいを起こしやすい、吐き気や頭痛、腹部の痛みなどを感じやすいなど、普段よりも敏感で体調を崩しやすい状態です。施術を受けている間に体調が悪くなったり、普段であれば心地よいと感じる力加減であっても痛みを感じることがあります。施術中に不調を感じたらすぐに伝えましょう。
- オイルなどで肌が荒れる可能性がある
生理中は肌が敏感になる人も多く、マッサージ用のオイルやクリームで肌が荒れる可能性があります。生理中は低刺激性のオイルなどに変えてもらうか、オイルなどを使わない内容に変更してもらうとよいでしょう。
- アロマオイルは効能に注意
アロマオイルの中には子宮強壮や女性ホルモンの分泌促進、子宮収縮などの効能があるといわれているオイルがあります。このようなオイルは生理痛を悪化させる可能性があるため、使用は避けましょう。
- 頭部マッサージは避ける
生理中、特に生理の前半は頭部マッサージは避けたほうがよいとされています。これは、骨盤と頭蓋骨は体内で連動しているため、生理中に頭部を刺激すると骨盤の働きに影響が出ると考えられているからです。
まとめ
生理中であっても体調がよいとき、経血量が少ないときであればマッサージを受けても問題ありません。しかし、施術中や施術後に体調が悪くなることがあるため、注意が必要です。
また、生理中にマッサージを受けるときは、生理中であることを事前に伝えておくとよいでしょう。伝えておくと体の状態に合った施術を受けることができます。