椎間板ヘルニアの治療法の一つに、手術があります。個人差があるものの大体手術後1~2週間経過すれば退院できます。そして日常生活に復帰するわけですが、この時注意すべきことについてまとめました。
やってはいけない動作がある
椎間板ヘルニアの手術後、当面腰に負担のかかる動作は行うべきではないです。具体的には過度に曲げる動作、ひねり、反らしなどが該当します。急激に腰を動かすのではなく、いつもよりもゆっくり動作することも大事です。また重たい荷物を持つ、お子様が居る方は子供を抱っこするなどの力仕事もなるべく行わないことです。 どの程度腰に負担のかかる動作をやってはいけないか、目安とされているのは6か月間です。ただし個人差があります。術後通院することになるでしょうから、主治医に相談のうえ体を動かしていきましょう。
体重管理を行う
もし肥満体型気味であれば、ダイエットを進めたほうがいいです。体重があると腰にかかる負担も大きくなるからです。ただし過度な食事制限など、過激な減量はお勧めできません。手術後、しばらく入院していて体力がダウンしています。日常生活に復帰するためには体力回復する必要があり、適切な栄養摂取が求められます。 1日3食、カロリーオーバーにならない範囲で栄養バランスの取れた食生活を維持しましょう。また適度な運動を続けることも体重コントロールに適しています。ウォーキングなど無理なくできるトレーニングを腰の状態と相談しながら取り入れるのはいかがですか?
日頃の注意点
入浴については、腰の状態によってはかがむのが不安なケースもあるでしょう。その場合には立ったままもしくは椅子を用意して、そこに腰かけてシャワーで体を洗うだけでも構いません。洗う際患部はタオルなどで強くこすらないことです。手でなでるような感じで洗いましょう。 自動車の運転は、主治医と相談して再開する時期を検討します。主治医からゴーサインが出ても、ゆっくり慎重に動作することです。特に乗降の際には腰をひねることが多く、急激に動かすと痛みが再発する恐れがあります。 職場復帰も主治医と十分相談することです。たとえ復帰してもいいといわれても、力仕事をしないなど無理のない範囲で業務を再開しましょう。家事を行う際にも、腰にできるだけ負担をかけないように常日頃から注意することです。例えば掃除する際にはかがまないように柄の長い掃除機できれいにする、買い物する際にはカートを利用するなど腰に負担のかからないスタイルを模索しましょう。
まとめ
現在では椎間板ヘルニアの手術をしてから、比較的早い段階で退院できます。長くても2週間くらいです。ただし退院できても、完治したわけではありません。上で紹介したようにできるだけ腰に負担のかからない日常生活を意識しましょう。主治医から日常生活における注意点の指導があるでしょうから、それを守って早期の完全復帰を目指しませんか?