腰痛は国民病といわれるほど、多くの人が人生の中で一度は経験する身近な病気です。その中でも、ぎっくり腰は急性で、いきなり耐え難い強烈な痛みが生じます。 このぎっくり腰、繰り返し発症して悩まされる人もいます。どのような人が再発しやすいかについて、以下で紹介します。
運動する習慣がない
そもそも、ぎっくり腰は腰の筋肉の損傷によりもたらされます。腰の筋肉をあまり使わず、筋力が弱っていると繰り返し発症しやすいです。このため運動不足気味の方は注意が必要です。 また一度ぎっくり腰になると、腰を動かすのが怖いという人もいます。しかしそうするとますます筋力がなくなり、発症リスクを高めてしまいます。ウォーキングなど、軽いので結構ですので、日頃から体を動かす習慣をつけるといいです。
高齢者の方
一般的な傾向として、年齢が上がれば上がるほど、ぎっくり腰を繰り返しやすい傾向にあります。これは老化現象による筋力の衰えが関係しています。そんな状態で重たい荷物を持つなど、腰に大きな負担をかけると発症しやすくなります。また高齢者の中には、膝の悪い方も多く、つい膝をかばいがちです。その負担が腰にいって、ある時ぎっくり腰を発症してしまうパターンも少なからず見受けられます。
重い物の持ち上げ方
重たいものを持ち上げるときに、みなさんはどのような姿勢をとっていますか?立った状態で膝を曲げず、そのままかがんで荷物を持ち上げてはいませんか?心当たりがあれば、これはぎっくり腰を繰り返すリスクが高いです。これだと荷物の負荷がダイレクトに腰にかかり、ぎっくり腰を起こしやすくなるからです。 膝を曲げてしっかりしゃがんで、そこから脚力も使って持ち上げると腰の負担が軽減できます。
職業病の可能性も
職種によってはぎっくり腰を繰り返しやすいケースもあります。特に重たい荷物を運搬する機会の多い、運送業や引っ越し会社で勤務している人は注意したほうがいいです。 またデスクワークなど長時間同じ姿勢でいることが多いと、腰の筋肉が固まってしまいダメージを受けやすく、ぎっくり腰のリスクも高まります。
まとめ
ぎっくり腰に関する詳しい原因や発症のメカニズムについては、まだ解明されていないところもあります。しかし上で述べたように生活習慣や日頃の癖などが大きく関係していることはわかっています。 ぎっくり腰はもう御免と思っているのなら、日常の自らの行動に何か要因はないかよく考えてみましょう。また日ごろから腰のケアを行って、疲れをいやすこともぎっくり腰対策としては有効です。 当院では、土日の緊急性の高いぎっくり腰から、日頃の腰のメンテナンスまでも行っておりますので、気になる方はぜひお気軽にご相談ください。