腹式呼吸の大切さをあらためて再認識して、日々実践・指導している院長の岡井です。
今回は激痛のぎっくり腰から速やかにゴルフを再開できるまで改善した症例報告です。
【状態】
トイレの蓋を開けようと、かがんだ際に右腰に激痛が走って立つこともできない。
仕方なく、廊下をはいながらリビングまで戻るもののどうすることもできない。
ズボンも脱げない。
靴下もはけない。
寝返りを打つたびに目が覚める。
靴を履くのにも数分かかる状態。
病院まで行けそうもないので救急車を呼ぶか迷ったが、「以前お世話になったバランス治療院さんに相談してみよう」と思い立って、お電話を頂戴した。
【施術対応】
お電話で状況をお伺いしたところ、
「重篤な神経障害や内臓疾患のサインはなく、じっと寝ていれば何とか痛みなく過ごせる」
という状態でご近所でしたので夜、訪問施術にお伺いすることにしました。
訪問施術用ベットをお持ちし、介助しながら移動・チェックさせていただきました。
「姿勢を変えたり、少しでも力を入れようとすると激痛が走る」
という状態でしたので、姿勢を少しずつ変えて、協力していただきながら施術を進めました。
強い炎症も神経圧迫症状もなかったので、腰を支えている関節と筋肉に的を絞って施術したところ、
寝返りをしたり、少し姿勢を変えたり、室内での歩行程度ならできるまでに改善したため、初回の施術を終えました。
その夜は一度も目を覚めることなく眠れたものの、翌朝起きようとすると痛みが強く、起き上がるのにいつもの倍、時間がかかる状態でした。
室内での歩行はできるものの、ズボンや靴下の脱ぎ履きには不安が残るためもう1日訪問施術に伺いました。
3回目からは当院に来ていただいて、2週間の間に計5回の施術でゴルフができるところまで回復。
今回、腰を痛めたきっかけは「トイレの蓋を開けるためにかがむ」というなんでもない動作でした。
このような何気ない日常動作でぎっくり腰になってしまう時には、既に「いつぎっくり腰になってもおかしくないほどに、筋バランスが崩れていたり、骨盤の関節が不安定な状態に陥っている」ことがほとんどです。
コップの水が表面張力ギリギリの状態にあり、コップから溢れ出す最後の1滴が「トイレのふたを開けると言う何気ない動作だった」と考えるとわかりやすいでしょうか?
ぎっくり腰の特徴として1度発症するとクセになることが多く、年に1回から数回定期的に発症しやすいことが挙げられます。
その理由は先ほどお伝えしたように、「日ごろから筋バランスが崩れており、背骨や骨盤の関節が不安定な状態が日常化している」と考えられます。
その不安定な状態を改善するには、体を支えている主要な筋肉を日ごろからストレッチしたり、動かしたりして左右前後上下のバランスをある程度適切な状態に保っておく必要があります。
この症例のお客様も、これまでのクセを見直して日々のストレッチやウォーキングを実践した結果、再発せずにゴルフを楽しんでおられます。
バランス治療院では目の前の痛みを改善するだけでなく、再発することなく快適に過ごしていただけるようにサポート・指導しております。
不安なことやわからないことがあればお気軽にご相談ください。