座り過ぎがもたらす体の不調4つと日常でできる対策法について。
新型コロナウイルス感染症対策としてテレワークが推進され、自宅で仕事をする人が増えました。その結果、長時間座りっぱなしのライフスタイルになる人が増加し、座り過ぎによる健康被害が懸念されるようになりました。
座り過ぎにはどのようなリスクがあり、身体にどのような不調をもたらすのでしょうか。
座り過ぎのリスクと身体の不調
運動不足が健康に悪影響を及ぼすことは広く知られていますが、座り過ぎは単に運動不足になるだけではなく、長時間同じ姿勢を取り続けることで筋肉・関節・内臓に負担がかかり続ける、下半身の血流が悪くなる、骨密度の減少が加速するなど様々な悪影響があり、糖尿病や高血圧、心筋梗塞、脳卒中、動脈硬化、骨粗しょう症、がんなどのリスクが高まるといわれています。
【腰痛や肩こり】
長時間座り続けていると負担が首、肩、背中、腰などに集中するだけではなく、体全体の血行が悪化するため腰痛や肩こりを感じやすくなります。椅子や机の高さ、形を変える、姿勢を正すなどの方法である程度軽減できますが、根本的に解決するのは難しいでしょう。
【精神的不調】
近年、座り過ぎの生活がメンタルヘルスに影響するということが知られてきました。
ある調査によると、1日12時間以上座っている人は6時間未満の人に比べて精神的不調を訴える人が約3倍という結果も出ています。
【便秘】
座っている時間が長いと腸が圧迫されて働きが鈍くなり、ガスがたまったり便秘になったりすることがあります。
また、腸内環境も悪化するため、免疫力が低下して風邪などをひきやすくなったり、便が硬くなる、お尻に血液が滞留することで痔の原因になったりすることもあります。
【足の痛みやむくみ】
座っている状態が長いと筋肉量の減少などが原因で下半身の血液やリンパの流れが悪化し、足に痛みを感じたりむくんだりすることがあります。運動したわけではないのにふくらはぎが重く、だるい感じがするという場合は座り過ぎが原因かもしれません。
日常でできる対策
座り過ぎによる健康リスクは、30分おきに立ち上がって軽く体を動かすだけで軽減できるといわれています。
体を動かすといっても走ったりする必要はなく、ストレッチする、歩くなど、軽い運動で問題ありません。
自宅で仕事している場合は仕事の合間に簡単な家事をするのもよいでしょう。
まとめ
座り過ぎによる健康リスクを下げるために作業を中断するというと、仕事の妨げになるのではないかと不安を感じるかもしれませんが、適度に体を動かすと心身がリフレッシュされ、能率が上がるともいわれています。
1分程度体を動かすだけでも効果があるので、デスクワーク中心の方は健康習慣としてのリフレッシュタイムを取り入れてみてはいかがでしょうか。