バランス治療院|大阪堀江(南堀江)|痛みの核にこだわる治療院

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お知らせ 2018.09.13

しびれ症状で困っている方へのアドバイス

 


「長年のしびれ症状で困っているのですが、そもそも私のこのシビレの原因は何なんでしょうか?何科を受診すればよいかもわからぬまま改善せずに悩んでます」

 

実は同じような悩みをお持ちの方が数多くおられます。

それは当然なのです。

なぜなら「しびれの原因は多岐にわたるため、特定するのは難しい」からです。

ある病気は脊髄に原因があり、ほかのものは内科の病気が原因であったり、筋肉の拘縮が原因であったり、原因がさまざまな科にわたっている為に、いわゆる「シビレの専門家」がいないということがあります。

 

とは言え、シビレでお困りの方から多くのご相談を受けますので、この記事では、できる限りシビレについて掘り下げてお話します。

手足のしびれのメカニズムについて解説するとともに、しびれの原因となる病気と、病院を受診したほうがよいしびれにはどのようなものがあるか、などについても説明していきます。

 

◆シビレとは


「シビレ」という言葉は、あまりに多くの症状を示しているため、神経を専門とする医師はカルテに「シビレ」という言葉を絶対に書かないように教育される、と友人のドクターから聞いたことがあります。

人によっては、ジンジンした感じを「シビレ」と言いますし、麻痺して感覚のなくなった状態を「シビレ」と訴える方もいます。時には、運動麻痺すら「シビレ」と表現されます。

ここで扱う「シビレ」とは、正座の後のような、ジンジンとした感じのことを言いたいと思います。

さて、正座をするとどうしてシビレるのでしょうか?

実は驚いたことに詳しいことはよくわかっていないのです。「神経」という細胞は人体で最も酸素を必要とする細胞ですので、持続的に圧迫されると酸欠状態となります。太い神経は酸素不足に弱く、血液がうまく回らない状態になるとあっという間に情報を伝えられなくなります。そこで酸素不足に抵抗する細い神経が異常に興奮してジンジンとした感じを脊髄に送っているのだろうと言われています。

筋肉に指令を送っている運動神経も比較的太く、酸素不足で麻痺します。ですから、急に立ち上がろうとしても、足がどこにあるのか分からず、力も入らず、転んでしまうのです。

神経細胞や線維が完全に損なわれていると、シビレは起こりません。感覚がなくなってしまうだけです。したがって、このジンジン感は、神経線維が「何とかしてくれ!」と危険信号を送っていると言えます。

このサインは生体の防御反応と考えられます。サインが出ているうちに治療すれば、その回復は期待できますが、神経が変性して感覚がなくなってからでは治療は難しくなります。ジンジンしているうちに治療を開始しましょう。適切な治療のためには正確な診断が絶対に必要です。

 

シビレの原因


1.絞扼性(こうやくせい)神経障害

聞き慣れない医学専門用語ですが、「神経が締め付けられる」と言う意味で、後述する全身疾患と脊髄の神経障害以外の手足のしびれのほとんどはこの病気によるものです。

衣類や寝姿勢など自身の重量によって持続的に締め付けたり、圧迫したことによってシビレたり、麻痺してしまうことがあります。

締め付けのきついガードルや、ズボンのポケットに色んな物を詰め込んでいたことが原因でシビレる方もおられます。

手足の感覚を伝える神経は、脊髄から末端の皮膚まで非常に広い範囲の情報収集をしています。その長い道のりには、それこそ山あり谷あり、険しい場所がいくつもあります。

それは関節だったり、筋膜だったり、骨と靭帯でできたトンネルだったりするのですが、こういう場所で神経が締め付けられると、しびれの原因になります。

名前を挙げると、胸郭出口症候群、手根管症候群、肘管症候群、ギヨン管症候群、橈骨神経麻痺、大腿外側皮神経障害、腓骨神経麻痺など多くのものがあります。

 2.脊髄・神経障害

 

長い年月をかけて人類が発達する中で、人の脳は飛躍的に発達して1500グラムもの重量になり頭部の重さは約5キロにもなりました。

四足歩行時代には手足の水平方向の連絡だけを受け持っていた脊柱が、首では発達した頭部を、腰では数十キロにも及ぶ上半身全部の重さを支えて歩かなければならなくなったのです。更にこの脊椎は柔軟性やしなやかさを兼ね備えていなければなりません。

現代の人類では脊椎に対する負担は限界に達しています。重力に耐えきれなくなった椎間板は破壊され、脊柱管内にはみ出してしまいます。これがいわゆる椎間板ヘルニアです。椎間板ヘルニアは腰椎にも頸椎にも起こります。肋骨で守られた胸椎に起こる事は稀です。

はみ出した椎間板が神経に障ると脊髄にも障害を起こし、しびれの原因となります。

このほか、脊髄を圧迫する病気として脊椎と脊椎を連絡する靭帯に骨ができて育ってしまう靭帯骨化症と言う難しい病気があります。この靭帯骨化症で1番多いのが後縦靭帯骨化症で、この病気の発生は人種に差があり、不幸なことに日本人には多く起こります。この病気は現在も研究が進められていますがその原因がつかめず難病に指定されています。しかし今日では医療の進歩によって改善できる病気になってきています。

 

3.全身疾患によるシビレ

シビレには全身的な病気が隠れている場合があるので注意が必要です。

⑴糖尿病性の神経障害

原因となる病気として最も多く見られるのが糖尿病です。糖尿病によって神経に代謝産物が蓄積したり、神経を栄養する血管に十分な血流がいかなくなることで生じます。

症状としては、しばしば感覚神経の障害がみられます。左右対称のしびれや感覚の低下が、手指足先など末梢部にもっとも強くみられます。(手袋とか靴下をはいたような分布なので、「手袋靴下型」の感覚障害ともよばれます。)非対称に複数の神経を障害する神経障害を起こる場合もあります。

 

⑵腫瘍によるシビレ

腫瘍は全身のどんな組織にもできます。

神経線維腫という良性腫瘍は全身にたくさんできることが多く、脊髄神経根を圧迫することがあります。

また、脊柱管という脊髄の入っている管や脊髄そのものに腫瘍ができることもあります。この場合、手足のシビレだけでなく、足のつっぱり感が強くなり、歩くことも不自由になって、排尿や排便障害も起こってきます。

 

⑶脳梗塞によるシビレ

感覚を司る部分に脳梗塞を生じると、シビレを感じることがあります。

殆どの場合、病変と反対側の体の片側に起きます。とりわけ手足の先、口元などにピリピリとしたしびれを感じることが多いです。多くの場合、ロレツがまわりにくくなったり、手や足の使いにくくなるなどの運動障害と感覚障害が一緒に起こります。このような症状と一緒に起こった場合は注意が必要です。

◆シビレで困った時、何科にかかれば良いか?


冒頭でお伝えしたように、シビレの原因は様々な科にわたっている為、原因を特定することが非常に難しいのですが、シビレがあれば基本的には神経に何かが起こっているサインです。
神経を障害する原因が全身的な病気なのか、腫瘍なのか、脊柱の病変なのか、衣服による圧迫なのかによって、治療する科が変わりますが、適切な治療を進める為には正確な診断が必須です。
そのためにはまず「神経内科」で診ていただくのが効果的で効率的な選択だと思います。神経内科のドクターは末梢神経から脊髄、脳の病気まで神経全般の専門家です。
原因さえつかめれば、その道の専門医を紹介いただくことで自ずと改善の道が拓けてきます。

◆診断がつかない手足のシビレや、治療を続けても改善しない時に考えられること


専門医に診察していただいているにもかかわらず診断のつかないシビレや、治療をしているにもかかわらず改善しない方が相談にお見えになることがあります。

その場合、受診された専門家の守備範囲外に原因があるということになります。
神経内科の守備範囲でも整形外科の守備範囲でもないために、どこに行けば治るのかわからず路頭に迷っておられる状態でお会いすることが多いのですが、その殆どの方が筋肉が原因となっているシビレでした。

ひとつは「トリガーポイント」という筋肉の線維が変性して循環障害に陥っている部分からシビレを生じているケース。

もうひとつは、神経を取り巻く筋肉が硬く拘縮した状態が続くことで、筋肉が神経を圧迫してしまい、筋肉が原因の「絞扼性(こうやくせい)神経障害」になっているケースです。
ほとんどの場合、シビレ症状だけではなく、首や背中、腕または腰や殿部、下肢に強い痛みを伴っており、中には頚椎椎間板ヘルニアや腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症といった診断を受けておられることもあります。

これといった診断がつかないシビレや、数ヶ月治療を受けても改善しないシビレでお困りの際にはご相談していただいても良いかもしれません。

筋肉由来のシビレであれば、お力になれると思います。

まだきちんと診察を受けておられない方は、まずは地域で評判の良い神経内科を受診されることをお勧めします。

 

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